ネクスト杉山

余りに大きな犠牲を払ったが、ようやくアルコール依存症を乗り越えたドラマーの、明日への布石

アルコール依存

506 面倒くさいとはどういうことか

アルコール依存症患者は、飲むことに関しては 恐るべき努力家だ。例え猛吹雪だろうと酒を買うためなら 多少遠くても何らためらうことなくコンビニへ向かう。 借金だらけでどうしょもなくなっても、不思議と何らかの 手段で金を作って酒を買う。患者によって…

506 面倒くさいとはどういうことか

アルコール依存症患者は、飲むことに関しては 恐るべき努力家だ。例え猛吹雪だろうと酒を買うためなら 多少遠くても何らためらうことなくコンビニへ向かう。 借金だらけでどうしょもなくなっても、不思議と何らかの 手段で金を作って酒を買う。患者によって…

505 断酒へのすさまじい努力

かなりの割合においてアルコール依存症患者は 岩をも砕くかのごとき必死の努力を続けている。 酒のCMを見ないよう、NHKのみ視聴 酒が目に入るのでコンビニは入らない スーパーのアルコールコーナーには立ち入らない 俺に全然わからないのがこのあたりだ。 言…

504 自助グループへの参加について

今現在、考えられる自助グループには全て参加している。 それは入院中に読んだ書籍、医師や看護師とのやり取り、 あらゆる学びの中で必要であると結論付けられたのが 依存症の自助グループへの参加だ。一人では決して治せないのが依存症であり、 断酒を続け…

503 自助グループについて

複数のグループに加入している。 デイケアも入れたら3種類だ。ディケアは看護師さんが全体を仕切り、勉強し、 書きものがあったりして、真正面から病院としての席だ。後はアルコール依存症患者によって運営される。 自助グループと言い、俺が加入するのは断…

502 依存症への偏見

これはあって当然だと思う。 アルコールならば、病気とは誰一人夢にも思わず 「飲んだくれている人間のクズ」という認識が 大勢を占めるのではないか。少なくとも軽蔑されるだろう。 飲む前の俺だってそう感じていた。そういう一般の良き市民の皆様に「違う…

501 飲まない自分が自然だった

飲んでいる頃が不自然だったってこと。必要性のない我慢や意地、辛抱を続け、 不安や弱音をずっと隠して生きて来た。 ドラムを叩けなくなった自分への悲しみや痛みを 誰にも言えなかった。それどころか逆に 「全然大丈夫、次に行こう」などと、「その時は本…

499 依存症者は「面倒くさい」から何もしない

今日は断酒会、タイトルのような話になった。俺もそう思う。何より自分がそうだったので。 飲めればそれでいい、 酒を飲めればそれでいい。 飲むことが何よりも優先。 そんな人間である以上、飲むこと以外は全て面倒。 飲むことに関係ないんだから、何一つや…

496 なるべくしてなる依存症

「この人は依存症だよな」そう感じる人が少なからずいる。 これは確かなことで、結構当たる。例えば職業に応じた雰囲気ってありますね。弁護士さんはワイシャツが似合う。 バンドマン見たいな革ジャンサングラスは 不思議と全然似合わない。警察官は泥酔しな…

495 昨夜の「プロフェッショナル・仕事の流儀…

アルコール、薬物などの依存症に苦しむ 方々への支援を続ける代表が題材だった。 かなり大規模で、独自に就労支援を行い、 作業所やレストラン、子ども食堂なども 運営し、入所者の人生再出発を促す。 とある一人の男、50代。元々家庭があり 子供も二人いた…

494 いくら心が痛んでも体にはかなわない

・・・と言う持論をが書かれたエッセイを読んだことがある。 なるほどなぁと、とても強く納得出来たし、その後の人生で 俺をある意味支えてくれていた考え方かもしれない。 正直に言おう。俺は寂しい。孤独だ。恋しい。 思うたびにしj増をわしづかみにされそ…

493 あなたへ

退院して一年を超え、断酒して1年5か月、 今のところ一度も揺らぐことなく今日まで来ました。 断酒会、AAという二つの自助グループに入ってます。 それぞれ週に一度の三―ティングがあって、 皆さんで自分の体験や事実、経験を発表し合います。 俺どころじ…

492 俺は一人に対しての孤独感だ

でもこの方は。大横綱でしたけど・・・・- 15歳で両親と別れ親方おかみさん対弟子へ- 売り出し中の時に超有名芸能人と婚約発表も破局- 横綱になってからの洗脳騒で兄と絶縁- 両親が離婚し父は死去、母と絶縁- 自らの相撲部屋は角界全体の問題で閉鎖- その後…

491 人のことは分からない

ってことは、自分の事だって誰にもわからない。せめて親子や夫婦だったらいくらかは理解し合えそうだが そうでもないからなかなか難しいんですよね。 何十年も連れ添った夫婦でも理解し合えずに年齢問わず 離婚が多いのが現実だ。親の心子知らずで逆も同じこ…

489 思ったこと感じたことを言う

それがなかなか出来なかった。 他人の価値観、人にどう思われるか、 そればかりで万事動き、決めていたから。[ ] こんなこと言ったら嫌われるんじゃないか こんなことを思っちゃいけない そんなことを感じちゃいけない。 ずっと他者に合わせては勝手にストレ…

488 居酒屋に入ったとしよう

新しいバンドをもう一つ始めるもんで、 多分リハーサル後にミーティングとかあるんじゃないかな。メインバンドのCEDROCKは、麻生のスタジオタイラーで リハーサルやレコーディングを行っている。 studio-tayler.com マックスバリュの真裏であり、飲み物や食…

487 アルコール依存症は精神病だ

ケガや内科の病気ならば、歴史に反映された治療が 各々症状に合わせて執り行われるだろう。 だが依存症は全て前例がない。 あなたがどう育ち、どのような経験の上で今があるのか、 何十時間説明されたってとてもじゃないが全ては分からない。アルコール、薬…

486 酒害中は何一つ気が付かない

例えば主治医や家族に「あなたはアルコール依存症だ」 「一刻も早く専門医の元で治療するんだ」 と言われたって何一つ聞いちゃいない。 たった今飲むことしか考えていないから ただし、アルコール依存症にまで至ってしまった経緯、 そこに要した時間、協力者…

485 禁酒と禁煙の相性

これがいいんですよ。酒を飲むとタバコが進みます。 普段は1日1箱の人が、飲みに行ったらいつの間にか 2箱吸ってたり。私もそうでした。相性がいいんだと思います。 どっちも覚せい成分がありますよね。 丸一日ぶりに吸った一本、目が回りますから。 モノは…

484 断酒がもたらしたもの

そりゃ色々あります。喜怒哀楽一通り。 得たもの。 ・音楽への素直な態度 ・ドラマーに向かって再スタート ・ケガをしない、道に迷わない ・自由な時間 ・圧からの解放 ・息子とのアンサンブル ・酒代たばこ代で浮く金 ・自然に出来る清潔精錬 ・居心地のい…

483 普通の患者は気になる酒のこと

ーーーーーーーーそれが TVや雑誌等で見る酒のCM スーパーやコンビニの酒売り場 一目見たら飲酒欲求が立ち上がり、 手を伸ばす衝動に襲われると言う。 それ、気の毒でしょうがない。 ちなみに日本ほど酒のCMが多い国もないらしい。 確かに普通にTVを見てるだ…

482 「絶対」の幸福も不幸もない

まず「比較対象」だと思う。「ひとよりどうこう」って言葉がそもそもそうですね。 人と比べてるわけ。学歴、年収、家の広さ、車種。 名声、地位・・・全てにおいて言えるのは・・・ 自分よりも恵まれていると思われる 誰かを対象に「そうじゃない自分」 「足…

481 「考えたくない」と言うことは

見たくない何かがある。 見たくないものは「現実」だったりすることが多い。今の自分を見たくないんだ、だから酔うんだ。 酔ってしまえば、苦しかったり切なかったり焦っていたり とにかく困っている自分の現実を見ないで済む。 寄ってるんだから見ないも何…

480 そうまでして飲むんだ

どんな手を使ってでも飲むのが アルコール依存症者だ。 今回は自分の例で言う。 View this post on Instagram A post shared by 杉山雄一 (@sugi1023jp) ◆ 家族が家を出たら即座にコンビニへ。 一度その行動を見られ、カゴから酒を 戻されたことがある。 ◆ …

479 酔ってる時、心の状態

酔っている時は通常「多幸感」「高揚感」「万能感」が ないまぜになっていることが多い。平たく言えば 何となくフワフワしてよろよろしてへらへらしている。言うなれば、何も考えていない。 何も考えていないということは、部屋の中、服装、顔、 紙、持ち物…

477 入院生活は地獄だった  その5

看護師である。多くの看護師がおり、シフト制の勤務なんだろう。 ほとんどの看護師は優しく物腰も柔らかいのだが 一名だけ表現のしようがないキツイのがいたんだ。何と言うのでも全部命令調だ。最後に「聴いてますかっ」と 怒鳴り散らす。俺だけじゃなく、二…

476 連載を勇断し、「一周年記念」

「入院生活は地獄だった」その5の予定でしたが、 急遽「退院一周年記念投稿」とさせていただきます。 昨年の今日、私は退院しました。 家族が迎えに来てくれたんですよ。 約束の時間のはるか前から私は病院を出て 入り口で待っていたもんです。 妻と息子が…

473 入院生活は地獄だった  その2

2、施設、設備編、まずは病室です。 まず大前提として「50年以上経過している」事実。正面の外来入り口から入った時は分からなかった。 とってもきれいで古さも感じなかったんです。 でもそれは、人が最も良く出入りする外来受付周辺だけ。 一歩病室棟に足…

472 入院生活は地獄だった

色々な地獄があった。どこまで書けるか、まずはやってみよう。 1、他の入院患者まずはこれだ。当然全員何等かの依存症患者だ。 アルコールが大半だったが、違法薬物、処方薬、 ギャンブル、盗癖、、実に様々だった。全員惨めで哀れだ。 それが俺にはとても…

471 間もなく退院一周年

信じられない時間の長さだ。 体感では退院後3年半って感じだ。 それだけ恐るべき変化に満ちた一年だったんだろう。 昨年のスタートから春先まで連続飲酒で廃人同様になり 4月に話し合いの上で離婚し、俺は治療に専念する。 息子は独立する。妻は実家に帰ると…