ネクスト杉山

余りに大きな犠牲を払ったが、ようやくアルコール依存症を乗り越えたドラマーの、明日への布石

アダルトチルドレンについて

>現在アダルトチルドレン(AC)とは、
>親や養育者との関係で虐待やネグレクト、
>家族間に不仲があり、育つ中で自分の感情との
>折り合いがつけにくい、
>対人関係での距離感が適切に取るのが苦手などの、
>「生きづらさを抱えて生きる人」を意味します。
アダルトチルドレンは医学的な診断名ではなく、
>生きづらさに焦点を当てている言葉です。

>>by google<<

入院中めでたく、新生会の病室に移動となった。
各種ミーティングや勉強会、行事の際の役割、
冊子の制作配布など役割がたくさんあり、
それゆえか、たくさんの資料や用具を収めるための
机が病室にあった。その机にはたくさんの本が
並んでおり、俺は有り余る時間を使って
ほぼすべての書籍を読破した。


ショックだったのは、自分が典型的な
アダルトチルドレン(以下AC)と
知ったことである。


書かれている内容が、あたかも俺のことに絞ってるかと
思わんばかりの符合であり、現在自分がおかれた
状況の主原因が見え隠れする。


父親は酒、ギャンブル、女と3点揃った欠格者だ。
静岡県伊東市で勤め先の金融機関で不正を働き
夫婦と乳幼児の俺は東京に逃げる。

育て切れなくなり、俺は母型の実家、北海道に
里子に出され、生まれてからすぐ~3歳を過ぎるまで
親の顔を見ずに育った。

その後小田急線沿いの町を転々とする中、俺は
呼び戻され、杉並区和泉町に落ち着く。

本当にはでな夫婦げんかの絶えない家庭だった。
俺は敏感に空気を察知し、どう立ち振る舞えば
この場が収まるのかばかりを考える子供になる。
それはそれで「人の顔色ばかり窺いやがって」となり
母親から心身への暴力も絶えなかった。

遠足で笑顔の写真があった際、強力に怒られた。
笑うなと言うことだ。楽しそうにするなと言うことだ。
柱に縛り付けっれて火をつけっれたこともある。
そうして俺は自分というものを心の奥底に隠して
人の感情にまず反応する人間になって行った。

母親は次々と怪しげなマルチビジネスにはまり、
さらに次々と新興宗教にはまるようになる。今もなお。

どれだけ言われたか。「お前さえいなければ」と。

中高生になると、夫婦間の性的な話も聞かされた。
早漏で挿入後数秒しか持たないことなどを
実の息子に話す母親って他にいるんだろうか。

ちょうどその頃、父親が女に入れ込んで会社の金を使い込み
それが公になり、自殺未遂を繰り返すようになる。
本気がどうか怪しいものだが。

父親がダメ人間であることは一目瞭然だ。
だが俺は、息子としてむしろ母親を憎む。
母親は「自分は悪くない」ということを証明する
ことのみ追及してきた人間だ。新興宗教もそれだ。
何とその呪縛はほんの数年前まで俺を苦しめた。

今では縁を切っている。やっと俺は俺になれた。

野垂れ死のうとどうでもいい。俺の知ったことじゃない。