ネクスト杉山

余りに大きな犠牲を払ったが、ようやくアルコール依存症を乗り越えたドラマーの、明日への布石

そう言えば死にたかった

大体2017年から2020年春辺りまでだろうか、
俺はいなくなってしまいたかったのを思い出した。

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メンタルクリニックの先生と話していて思い出した。
何度も何度も「死にたい」と言っていたんだった。
元妻も俺の横で聞いていたし、俺自身も本当にもう
生きているのが嫌だった。もう何もかも嫌だった。

下痢を漏らしながら酒を買いに行く俺。

一口飲んで吐くのを、何度も繰り返す俺。

吐しゃ物と下痢で汚れたままの寝床。

風呂に張らず髪も洗わない数か月。

数年ぶりに合う友人にスェットサンダルの俺。


今持っている-マイナンバーカードは当時の撮影だ。
瞼は垂れ下がり、髪は乱れ、何も見ていない目をしている。

今思うと信じられないが、俺は確かに死にたかった。


だから今死んでしまいたいあなた。
生きてさえいれば、絶対に何とかなる。