ネクスト杉山

余りに大きな犠牲を払ったが、ようやくアルコール依存症を乗り越えたドラマーの、明日への布石

319 言い訳としか思われない事実 2

依存症患者は、自らを依存症と認めない。
アルコールで言えば


「昼から飲み公園ベンチで転寝しよだれをたらし
時折うわごとを叫び歩けずに転倒したり」などと
イメージする。自分はそうじゃないと言う訳だ

残念ながら「そう」なのだが。

俺がそうだった。昼から、いや、朝から飲む。
目覚めたら即座に飲む。昼前後にはもう酩酊しており
まともには歩けない。口は回らない。手が指が痙攣する。

時には朝酒で吐く。それでも飲むんだ。
しばらく飲んでいると吐かなくなる。

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アルコール依存については家族内での遺伝が
数値的に報告されている。アルコール依存者の
約3人に1人がアルコールを乱用する親を持ち、
アルコール依存の父を持つ子どもの4人に1人は、
自身がアルコール依存になりやすいといわれる。
俺など典型だ。


アルコールを長期にわたって乱用すると、
脳内の神経細胞の機能が変化し、報酬効果
(快感や喜び)を徐々に得にくくなる。
快感や喜びなどの報酬効果を得るために、
より頻回により多量に酒を飲むことになる。


心地よい酔いを得るために飲む
アルコール量が徐々に増える。耐性だ。

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依存症の原因|大石クリニックより引用

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以下、「アダルトチルドレンとは?」より引用

アダルトチルドレン「周囲が期待しているよう
にふるまおうとする」「NOが言えない」
「しがみつきと愛情を混同する」
「楽しめない」
などといった思考の特徴を持つ。


・周囲が期待しているように振る舞おうとする
・何もしない完璧主義者である
・尊大で誇大的な考え(や妄想)を抱いている
・「NO」が言えない
・しがみつきと愛情を混同する
・被害妄想におちいりやすい
・表情に乏しい
・楽しめない、遊べない
・フリをする
・環境の変化を嫌う
・他人に承認されることを渇望し、さびしがる
・自己処罰に嗜癖している
抑うつ的で無力感を訴える。
離人感がともないやすい


恐ろしいことにほとんどが当てはまっている。


入院時の書籍がなかったら、今でも知らぬまま
生きにくい日々を送っていたかもしれない。
その点では毒親と縁を切っておいてよかった。

入院初期の俺はこれまでまで述べたような
アダルトチルドレンであったことへの自覚、
その勉強が一つ。連日鳴りまくる電話:仕事が一つ。
家族との別離に伴う悲しさ、孤独感が及ぼす鬱、
酒を断っていたことによる現実直視の辛さ、
様々なことが一度に襲い掛かってきた。


俺は逃げるという頭しかなかった。
幸い入院一週間後、俺は「青」になり
自由に外出できるようになった。

飲むしかない。酔って逃げるんだ。