ネクスト杉山

余りに大きな犠牲を払ったが、ようやくアルコール依存症を乗り越えたドラマーの、明日への布石

360 断酒後、自然な変化

一番は音楽再開、ドラマー復帰だろう。コロナ禍でなかなかスムーズには進まないが、それでも少なくとも後退はしていない。


最初は三味線の杉中と実質2名でのスタートだったが、Voとタンプーラ奏者のyukoさん、続いてギターマニピュレータの息子diegoが加わって今に至る。
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コロナの緊急事態宣言でリハーサルとレコーディングが伸びたが、その分良いものが出来ると思う。

また、息子の参加は、バンドとしては勿論、俺にとって大きい。家族と繋がっで居られる幸せがある。


次の変化は、欝からの脱却だ。

まだ完全ではないが、2020年10月1日の退院前後から年末年始当たりまで、俺は精神が死んでいた。ほとんどは家族との別離に伴う孤独感だ。これはメンタルクリニックの看護師さんにもバンドメンバーにもバレていた。

春前辺りからだろうか、季節の変化に沿うように上向いて来たような気がする。もちろん家族とのことは今に至るまで重たくのしかかる。でも、寝込んで泣くような事はなくなっていた。

そして意図しない内に、俺はマンションの部屋全体を整え始めた。着ない服を捨てようとしたことがきっかけだと思う。

二ヶ月位を要して我が家は激変した。40リットルの指定ゴミ袋20個の不要物を処分、楽器関連はコードの一本に至るまでHARD OFFに売却した。何往復したことか。


結婚した時に買ったテレビ台を先ず処分する。当時のブラウン管テレビ用のコーナー家具だ。巨大なスペースを占めていたこいつを大型ごみで処分、テレビはスタンドに変えた。極度に広くなった。

片付けが止まらなくなり、大きな書棚に手を付けた。中身を全て廃棄してカラに、書棚は大型ごみに出す。さらに楽器整備用の120センチデスク、居間の180センチロングテーブル、パルコにーの物干しラック、PCデスクで使っていた机袖引き出し、ロールアップスクリーン、150cmメタルラック、たくさんの家具がなくなり、俺の部屋は明らかに広く明るくなった。

心の状態が、クリアになりつつある。だから身の回りもクリアになって行くんだ。

もっと俺は回復するんだ。今は照明を変えようとしている。天井からの蛍光灯が気に入らない。白熱電球の間接照明に変えようとしている。




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