ネクスト杉山

余りに大きな犠牲を払ったが、ようやくアルコール依存症を乗り越えたドラマーの、明日への布石

362 汚い状態になる

以前も似たようなことは書いたが、今日は具体的に。
前回の「汚い」記事はこちら。

sugiyama-yuuichi.hatenablog.com


◆ まずは髪。

洗わない。脂とフケだらけである。散髪にも行かないので
中途半端に長い。四六時中髪に手をやる。腐臭が漂う。



◆ 身体の状況

髪と同様洗わない。と言うより風呂に入らないんだ。
面倒くさいから。酒と関係ないから。風呂にさえ入れは
髪だって自動的に洗うことになるんだが。



◆ 服装について

着替えない。風呂に入らないから下着も靴下も替えない。
近くによると身体から腐臭が届く。
外出時も寝ていた時の格好のまま、スエットやトレーナー、
季節によってはTシャツ、はだしにサンダルだ。
そのスタイルでバスに乗り、小樽駅周辺に現れる。買い物だ、
「人からどう見られるか」と考えるのが面倒くさいのだ。
酒に関係ないので、発想も概念もないんだ。



◆ 居住する部屋について

自分で料理などしない=出来ない場合が多く、その結果スーパーや
コンビニの弁当や総菜を買うこととなり、刻一刻と弁当がらが
溜まって行く。分別したり適したごみ箱など用意できないので、
その都度買ってきた袋のまま捨てて口を縛る。部屋の片隅に置く、
あっという間にゴミだらけになるのだが、分別ごみ収集日も調べない。
面倒くさいからだ。酒に関係ないので。そして当然酒の缶や瓶もたまる。
さっきの弁当がら袋に間でも便でも入れて口を縛る。

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◆ 基本的生活について

生活保護の患者が多い。それは「デイケアや通院治療に通わねばならず
通常の仕事が出来ない。」人によってはそこに鬱、双極性障害などが
加わり、障碍者手帳を持つ場合も多い
つまり週に一度の通院、週に一度のデイケア、週に一度の自助グループ
それらに通いながら病院の近くにアパートを借りる。
実際小樽いしばし病院の患者向けの不動産屋がある。
病病院から徒歩10分以内のアパート物件を紹介される。
その部屋に最低限の家具家電が生保から支給される。ガスコンロ、
炊飯器、テレビ、ストーブ、布団。以上だ。どう料理しろと。
少ない保護費から調理器具を揃えるのはなかなか大変だ。
そしてなによりそんなことをするのは面倒くさい。酒に関係ないから。


キレイにしようとか気持ちよくしようなどという
発想は、まず頭が先行する。心で「きれいに」とか
「さっぱりしたい」「清潔に」「気持ちよく」と
考えるから、次にそのための行動につながる。

つまり「考え」「発想」がない以上、汚れ乱れて当然だ。
面倒くさいからやらないというより、正確に言うならば
そもそも頭の中にないんだ。あるのは酒の事だけだ。
どうやって酒を飲むか。その事しか考えられない。

その状態になっても病院にも行かず家族間でもめている
アルコール依存症患者や家族も多い。というより
病院に通ったり入院したりする依存症患者は
アルコール依存症全体の4%前後と言われている。

俺たち経験者は分かる。
各種ニュースを見る。
「ああ、依存症だな」とすぐわかる。
さっき4%前後と書いた。
つまり96%前後の人間は
依存症患者に対して「単なるダメなやつ」
「意志が弱い」「無責任」「人間の屑」
などと考えている


違うんだ。病気なんだよ。



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