366 飲んでいる時の幸不幸
実はどっちもなかったりする。
「飲んでれば幸せ」なんだろうと思われがちだが
決してそんなことはない。
だが「飲めないと不幸」ではあるのだ。
このあたり、さじ加減は理解されにくい部分だろう。
最も端的に表すのは「飲まなきゃ」である。
飲まなきゃならないのだ。何はさておき飲まねば。
それがアルコール依存症患者の根幹だ。
飲むためには何でもする。嘘など当然だ。俺もそうだった。
外出の用事などないのに仕事のふりをし。近所の公園で
何時間も飲んで吐いて、それでも飲んでベンチで寝ていた。
誰がどう見てもダメ人間でありクズであろう。
そう見られて当然だ。だが。俺は病気だった。
街中で、郊外で、公園のベンチで飲んで寝て独り言言いつつ
吐いたり暴れたりしてるやつ。遠慮なく警察に連絡すべきだ。
だが。彼は犯罪者ではない。犯罪者然としているだけだ。
その中身は「病気」なんだ。
警察24時的な番組があり、俺は好きなのでよく見るのだが
酔って問題を起こす人間のほとんどがアルコール依存症だ。
急性アルコール中毒なら警察ではなく救急車なのでわかる。
俺は思う。
「ためらわず病院に行け、
まだお前は間に合う、
会社で働き家庭があるんだろう?
急げ、このままだと
取り返しのつかないことに
なっちまうんだぞ?」
だが、パーセンテージから考えて100人中4人。
アルコール依存症患者25名の内、1名しか病院にかからない。
俺はその一人だ。取り返しのつかないことも多々起こしてしまい、
その報いとして俺は寂しさ、孤独感にまみれている。
しかし、俺はそれでいいんだ。良くないのは寂しさや孤独感、
悲しみを「起こさせてしまった相手」なんだ。俺のことはいい。
たのむ、幸せになってくれ。
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