418 なぜ「生き方」の指南が治療になるのか
必ず出されるのが「生き方」の話だ。
依存症の医療は精神科であり、内臓疾患やケガと違い
医学的な施術はない。治療は全て精神医学なので
会話やレポートのやり取りなどが大半になる。
実際、回診の際の言葉は各々の患者の考え方や展望、意欲など
生き方に関する話に終始する。医師とレポート用紙で毎週
やり取りをするのだが、その際もテーマは体験談や記憶、
エピソードを指定される。俺もよく書いた。ながながと。
酒を飲んで人生を壊す人間とは、
生き方がなってなかったのだ。
酔うことによって
・・・
問題から逃げる。
やるべきことをやらない。
考えることを放棄する。
人の心を踏みにじる。
事実に向き合わない。
義務を放棄する。
人のせいにする、
ウソをつく。
人を裏切る。
自暴自棄になる。
これ全て「生き方が崩れてしまった」結果だ。
どっちが先かじゃわからない。概ね同時進行じゃないだろうか。
酒をやめるためには、生き方を変えなくてはならない。
それこそがアルコール依存症の治療なのだ。
当初、俺はそれが嫌で嫌で仕方がなかった。
なぜなら「どうやって飲むか」しか頭になく、
それを邪魔するものはすべて敵だったから。
逆に言うと、生き方を変えると
アルコールを断つことが出来る
今の俺がそうなんだから、きっとそうだと思う。
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