431 アルコール依存症と精神障害

当然ケースバイケースであり、連続飲酒の果てに精神を病む場合、
何らかの精神障害がアルコール依存を呼び込む場合、どっちもある。
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俺が長期入院していた小樽の病院には、軽度の知的障碍者がいた。
会話していて「？」な、例えばADHDが疑えるような男もいたし
発達障害としか思えない患者もいた。

様々な書籍を始めとする、毎日の勉強で理解することとなったのは、
育ちなのだ。それは俺もそうだ。正直なところ毒親の元で育った。

正常と異常の境界線などないし、基準がない以上、どうしても
多数決で多数派が「普通」と言うこととなり、普通じゃない人間は
生きるのが辛いということになる。人と同じかそれ以上、それが
多数派の価値観を占めている。人と違うのは生きにくいんだ。

生きるのが辛い。だから、酒に逃げる。
パチンコに逃げる。薬物に逃げる。
盗みに、暴力に、リストカットに、
買い物に、虐待に、性に、賭博に、

そして人に逃げる＝スト―カ－：クレーマー。

そして少なくない割合では犯罪を犯すものが出てくる。

その場合、逮捕拘留懲役なので治療と言う話にはならない。
そこまで行かなかったとしても性格破綻者として底辺（嫌な言葉だが）で
生きて行く。どん底同士が世帯を持ちどん底の家庭が出来上がる。
そこで生まれ育った子供はどういう人間になるか。・・・と言うことだ。

残念ながらそのような出生の依存症患者がかなり多い。
その患者が飲むのを止めるのは多分無理だ。
急がば回れだ。どう育ったのか、それによってどんな人間性が
培養され、結果どのような辛さにさいなまれているのか。

そこを、自力で切り開くんだ。
医者はそこまでやってくれない。

ネクスト杉山