437 悲しみと楽しみ:希望と絶望
せめぎあっている。
タイトルに書いた2項目だけじゃなく、笑顔と涙、
温かさと冷たさ、自由と不自由、もうキリがない。
やっぱり一番は「悲しみと楽しみ」じゃないだろうか。
悲しみの要因は「家族」、その一点だ。
息子とは連日やり取りしてるし、貴重なメンバーなので
むしろ一緒に暮らしている頃よりも理想的かもしれない。
心を占めているのは元妻だ。
俺が23歳、彼女が19歳で出会い、時間をかけて繋がりを
育ててきた。俺が31歳、彼女が26歳で妊娠、結婚。
出会ってからの25年位か、良かったころのことばかり思い出す。
記憶って自分都合なんだ。愛にあふれていて毎日笑顔で
きらきらと輝いていた二人を思い出す。
俺がアルコールで狂ってしまうまでは。
記憶と言う、俺の頭脳にしかない
モンスターが俺を切り刻む。
彼女はどうなんだろう。もう50を超えている彼女の心を
知るすべはもうない。リハーサルスタジオに息子を送り迎え
する際に顔を合わせるし、ごくたまに送ってもらうこともある。
でも会話はないし、表情はうかがえない。交通費として
いくらかを渡す時だけ「あいがとう」の言葉があるんだ。
7月10日、彼女の誕生日にちょっとしたプレゼントを渡した。
たまたまリハーサルだったので、誕生日当日に会えた。
その時、ほんの一瞬だが笑顔が見れた。
それだけで俺は飛び上がるほど嬉しい。
元妻に関する悲しみに伴って、ごくたまに訪れる会える日や
ちょっとした行き来、言葉、それら全てが楽しい。
また会える、その日が楽しみなんだ。
でも俺から何か余計なことをするわけじゃない。一生懸命に
話しかけたりもしない。俺はただ、彼女が幸せになってほしいんだ。
それも俺にとって大切な楽しみである、
ちょっとこの対比は続けたい。次回は「希望と絶望」だ。
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