496 なるべくしてなる依存症
「この人は依存症だよな」
そう感じる人が少なからずいる。
これは確かなことで、結構当たる。
例えば職業に応じた雰囲気ってありますね。
弁護士さんはワイシャツが似合う。
バンドマン見たいな革ジャンサングラスは
不思議と全然似合わない。
警察官は泥酔しない。出来ないらしいが。
少なくとも休日でもだらしなくはない。
そして目はあくまでもぎらついている。
トラック運転手は休日に飲む姿が似合う、
どこか粗野であり、読書や音楽より女性や
酒、ギャンブル好きのパーセンテージが高い。
じゃあアルコール依存症は。
まず何と言ってもだらしない。
人と会う、ビジネス街に出る、そんなときは
よそ行きの外見になるのだが、不思議と
不潔感がある。ぱっと見とは言っても
頭髪、目鼻口耳肌艶、衣服、靴、持ち物。
無数のチェックポイントがり、どこかに出るんだ。
病人として、依存症患者独特のスキが生まれる。
その隙がイコールだらしなさ、不潔感として
印象を形作られるんじゃないだろうか。
自助グループに参加しているような方々は、
アルコール依存症患者全体のほんの3~4%の
選ばれた人だからか、それなりにきちんとしている。
不思議なんだが、ほとんどがそうだ。
例え「昔は家族があったが、かなり昔に崩壊、
何度も逮捕され、初老となった今、やっと自助に
入り施設で暮らし、生保を受給しつつ毎日勉強」
そうしっかりとした口調で体験談を語られる。
その姿からは、おっしゃるような悲惨な過去が
信じられない。確かな清潔感もあり、挙動不審な
点など何ら見当たらない。
ということは?
例えどんな自助グループに属していようと、積極的に
参加していようと、飲んでいる患者はほぼ一発で分かる。
さっき申し上げた、「どこかににじみ出てしまう」んだろう。
思い当たる人もいる。ありゃ飲んでるな。
そして間もなくまたは既に依存症と思われる人もいる。
その萌芽は見た目に出る。ある程度カッコつけたい場に
作業服めいた普段着で現れる。髪も乱れている。
でも絶対病院には行かないと思う。
自分がそうだったからよくわかる。
否認の病と言われる所以だ。
言っても無駄なんだ。それが分るだけに残念だ。
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