499 依存症者は「面倒くさい」から何もしない
今日は断酒会、タイトルのような話になった。
俺もそう思う。何より自分がそうだったので。
飲めればそれでいい、
酒を飲めればそれでいい。
飲むことが何よりも優先。
そんな人間である以上、飲むこと以外は全て面倒。
飲むことに関係ないんだから、何一つやらない。
例え仕事をしていたとしたって中途半端であり
何より仕事が嫌で嫌でしょうがない。
時間の問題で退職又はクビになるだろう。
主婦の方であれば、家事全般が面倒くさい。
シンクは汚れ物が山積みになってる。
料理するのも面倒くさいのでインスタント食品か
持ち帰り総菜方面ばかりになる。そのゴミも処理できず
あたりに放置したままだ。刻一刻と家は朽ちて行く。
俺だってそうだった。片付けることが出来ない。
その気がないんだ。空き缶やツマミの袋が枕元に
散乱している。着替えもしない。風呂も入らず
葉も磨かない。出かける時だって今着ている
スェットにトレーナーに長靴だ。平気だった。
そんな恰好のまま道が分らなくなり路上で寝る。
今色々書いていたのは目で見てわかる部分だ。
当然内面も飲むこと以外は面倒臭いんだ。
人の心を顧みる。
感謝し、恩義を忘れない。
愛する人に心を伝える。
本当のことを言う、
見られていないところできちんとする、
自分のせいで認識する
これ、全部無理だ。逆なのだ。
自分に向けられたありがたい思いを踏みにじり、
何かしてもらって感謝はしない、
愛されているのが当然で意識もせず
ウソばかり口にし、何かあれば全て人や
環境のせいにして、ただ飲み続ける。
確かに病気なので、入院治療が必要なのだが、
大半の患者は何もかも無くしてしまう。
仕事。
家庭。
信頼。
お金。
その結果、孤独に入退院を繰り返し、生保を受給し
一人暮らしをするや否や再飲酒して再入院だ。
最後は、誰にも惜しまれることなく死んでゆく。
俺はその一歩手前で生還できた。
TAMA THE CLASSIC PEDAL" HP50