ネクスト杉山

余りに大きな犠牲を払ったが、ようやくアルコール依存症を乗り越えたドラマーの、明日への布石

8、一人息子、旅立って行った日

・・・だった。大騒ぎも三日目にして終了。
今の家から車なら数分の距離なんだが、
この何とも言えない感覚は何だろう。

寂しい。うれしい。頼もしいけどやっぱり寂しいな。

毎日家にいるのが当たり前だった息子よ。
これから、たった今からすべて自分で自分の面倒を
見ていくことになるんだ。同じやるなら
楽しくやろうぜ。俺もそう出来るようにするから。

webの制作は鬼進行で登頂。あとは細かな修正だけだ。
明日には請求書が出せるだろう。
その動きのまま青色申告をEtaxで進めていたんだが
バランスシートの段階で限界となる。

家内の煮物が最高にうまい夕食だった。
こんな一日一日がとてつもなく貴重なものなんだ。
気づくのが遅すぎるんだよ。

余りに台風みたいな一日が終わろうとしている。
忙しすぎたせいか、今日は飲みたいとは思わなかった。
正確に言えば思わないようにしていたのかもしれないな。

明日。役所で生活保護相談だ。家内が連れ添ってくれる。
そっち方面は何一つ準備していなかったので本当に助かる。

夫婦としての最後の共同作業になるのか。

泣かないようにしていたけど、そんなことももうやめた。
泣きたいだけ泣こう。当然の報いであり、誰だって辛いだろう。
そして、忘れちゃならんこととして、家内が一番辛いんだ。

遅すぎたけど、本当にごめん。絶対によくなって見せる。
そして。迎えに行ける日を楽しみに生きていくんだ。

生きるんだ。俺は生きるんだ。