ネクスト杉山

余りに大きな犠牲を払ったが、ようやくアルコール依存症を乗り越えたドラマーの、明日への布石

395 生きることを放棄した患者

週に一度、特定の患者がデイルームに集められ、
それぞれ体験談や今後の目標など様々に
語る場が設けられる。そこで語られる
皆さんのエピソードは悲惨なんてもんじゃない。

俺自身が場違いな気さえしていた。
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40代後半、男性、やや太り気味、常時寝ぐせ。
その男が言った言葉。なお、この内容は
今後の人生を問われた際の返答である。

「ここにいれば・・・・ご飯も食べれるし・・・
何もしなくても・・・いいんで・・・
このまま・・・・ゆっくりのんびり・・・・
やっていければ・・・それでいいです」


もう彼には「病院を出て自己実現を」とか
「退院後はこういうビジョンで」も何もない。
飢えずに日々過ごす。それ以上を望んでいない。

これは俺から見たら、もう狂っている。
恐ろしささえ感じる


決して珍しいことじゃなかった。ほとんど同様の次元で
もう8年10年、入院したままの患者が無数にいるんだ。
その可能性が誰にでもあること、俺も例外じゃないことに
言葉にならない恐怖を感じた。

今でも思い出すと落ちてしまう。
本当に脱出出来てよかった。今があるのは奇跡かもしれない、


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