466 不幸に気づかない不幸
それが酒害で酩酊中のアルコール依存症患者だ。
- -ベッドで飲み、吐いてそのまま
- 場合によっては下痢で粗相をし、シーツを丸めてそのまま
- 枕元は空き缶が転がる。数本は半分ほど入ったままだ。
- 風呂には入らず歯も磨かない。当然下着も着替えない。
- 外出氏は手近な上着を着るだけ。長靴で平気だ。
- 家族の小言が我慢ならない
- やりたいことなど何もない。飲むだけだ。
- 寝床の周りは空き缶、つまみの残骸、粗相をした下着とシーツ
この状態を幸せと考えるにはなかなか骨が折れる。
飲んで酔っている最中は、本当に気づかないんだ。
自分がどれだけひどい状態にあるかがわからないんだ。
酩酊して得られる多幸感、万能感が冷静な判断力を奪う。
自分を不幸とも思わず異常状況とも思っていない。
逆に素晴らしいとも楽しいとも思っていない。
何も考えていない。
何も感じていない。
感じる、考える、そんな力を奪うのがアルコールだ。
多分違法薬物もそうなんじゃないだろうか。
俺もそうだった。飲んで酔って深夜番組を見ていた。
そこに何の問題があるかなど、考えたこともない。
幸不幸は往々にして比較対象の上で決する。
人より金があったりいい家に住んでいたりまぁ色々だが
その一方で「ホームレスは自殺しない」のも真実だ。
やかが数百万円の使い込みで自殺しちゃう人も多いのに。
現在モデルルームさながらの片付いた部屋に暮らす俺に
分かることがひとつある。酔ってさえいなければあらゆる判断は
理想的に傾く。目の前の缶を一つ拾うところから回復は始まる。
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