505 断酒へのすさまじい努力

かなりの割合においてアルコール依存症患者は
岩をも砕くかのごとき必死の努力を続けている。

俺に全然わからないのがこのあたりだ。

言わせてもらえば、その程度のことで飲酒欲求が湧き出るなら
初めから断酒なんて無理に決まっている。
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飲みたいんでしょ？じゃぁ時間の問題で飲むでしょう。
我慢とか辛抱ってしんどいよ。鬼の努力で歯を食いしばって
いいところ一年ももったら大したもんです。

俺、入院前に中途半端に断酒していた時は、三か月が限度で
それこそ一口飲んだら、精神が土砂崩れ、即連続飲酒です。

そこを踏まえ、俺に言わせるなら
「飲みたいって段階で断酒は無理」だと思う。
本気で断酒するなら、「酔う必要性」を断つのが
先になければならないと思う。

例外なくアルコール依存症患者は何かから逃げている。
見たくない、聞きたくない、認めたくない。
そこを正面から突破して乗り越えるんだ。

それが出来たなら、酔う理由がなくなるから
飲みたい気持ちはきれいさっぱりなくなる。

なので酒のCMやコンビニどころか、目の前で生ビールを
ゴクゴクやられようと、別のどうでもいい。無関心だ。
関係ないんだから左右されようもない。

そこまでの覚悟がないなら断酒などあきらめて
再入院と退院を繰り返すしかないと思う。

ネクスト杉山