481 「考えたくない」と言うことは
見たくない何かがある。
見たくないものは「現実」だったりすることが多い。
今の自分を見たくないんだ、だから酔うんだ。
酔ってしまえば、苦しかったり切なかったり焦っていたり
とにかく困っている自分の現実を見ないで済む。
寄ってるんだから見ないも何も、
何一つわからない状態になる。
それこそが依存症患者が望む状態だ。
本来見なければいけないこと。
多分「一番しっかり認識しなくてはいけないこと」が
一番見たくないんだ。そして酔って考えないように
自分で自分を持って行く。
すると、一番最初に対処しなければいけないところが
認識出来ない以上、それ以外のことに考えが及ぶわけがない。
だからアルコール依存症患者はパっと見でわかる。
不潔なんだ。例えおろしたてのスーツを着ていたとしても
どことなく不潔感があるんだ。こればかりは隠しようがない。
絶対に部屋は汚いはずだ、ゴミだらけに違いない。
洗濯もしなければ風呂にも入らない。歯もみがかない。
どうでもよくなるとは、そう言うことなんだ。
飲むことだけが日々の目的となる。そこにまで至ってしまうと
もう「自分で気づいて自分で脱する」しかなくなってしまう。
それがなかなか出来ないんだ。
だから大半の患者が退院直後の再入院、再飲酒して錯乱だ。
本当に大半なんだ。残念ながら。
その根を断つには「飲まねばいけない、酔わねばならない理由」を
自分で認識し、解決に向かって動き出す必要がある。
逆に言えば、その動きにさえ入ることが出来れば断酒は出来る。
俺がそうだから、
俺自身がその証拠だ。
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