ネクスト杉山

余りに大きな犠牲を払ったが、ようやくアルコール依存症を乗り越えたドラマーの、明日への布石

アルコール依存症にはなりたくてなってる

そう思います。

酔って酩酊して自分を見ないでいたいんですよ。
ダメでだらしなくて不潔な人間になりたくて
なっているんです。望んでいるんです。

玄関で寝ている。

路上で録れている。

バスの下りる場所がわからない。

基壇から落ちる。

風呂場で倒れる。

転んで顔面を強打する。

吐く。

下痢で粗相をする。

突如怒り出し、泣き出す。


・・・全部やりたくてやっています。でも自覚はしていない。
なので「依存症」と診断されると必死に否定するんです。
いくら否定したって駄目なわけで、気が付いたら
精神病院のベッドに居ることになります。

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劣等感です。


自分はダメなやつだと無意識に決めつける。
その瞬間、ダメな人間としての立ち振る舞いになります。
立派なことなんて恥ずかしくてできません。
だってダメなやつなんですから。自分で決めたんですから。

褒められるとムキになって反論します。
愛されると絶対にウソと決めつけます。


ダメだと思っているのは無意識です。潜在意識です。
飲んで酔っていれば、顕在意識下のダメな自分を
見ないで済みます。無意識の自分が命じたとおり、
ダメな自分であろうと、ダメさに磨きをかけ続ける。


無意識を意識下に置き換え、意識して自分をほめ、
自分を労わり、自分と言う人間がいかにかけがえないか。
そしていかに基調で唯一無二で素晴らしいか。

そう本気で思えたなら、酒なんて不要だ。