ネクスト杉山

余りに大きな犠牲を払ったが、ようやくアルコール依存症を乗り越えたドラマーの、明日への布石

332 外泊訓練について、その2

最初の外泊。これは待ちに待った。

確か5名が外泊訓練で看護師詰め所前に並ぶ。
例の看護師が順番に声がkをするのだが、
俺の時だけ突如大声で睨みつけながら
「 大 丈 夫 で す か 」と叫ぶんだ。

はい、と返事をし、後はそっぽを向く。
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小樽札幌間のバスはハイデッカーの観光バス仕上げだ。
とても乗り心地のいい空間だ。俺は車窓から風景を眺め
徐々に近づく札幌を見る。小樽の郊外を過ぎ、高速を
西町まで走行、高速を降りるとそこは円山西町だ。

www.chuo-bus.co.jp
やっと札幌に帰って来れた・・・やはりあの地獄の病院から
札幌に戻れた嬉しさはある。自由への渇望もあった。


札幌駅に着くと、バスターミナルから地下に下り南北線
南平岸に向かう。午前10時前くらいだったか。見慣れた
さっぽろ地下街を歩く。まだどの店も開店前だ。


昼食を購入する。まずは「BENTOS」でのり弁を買ってみた。
・・・二度と買わない。あらかじめ札幌市指定のゴミ袋を
用意してあったので、ゴミはしっかりと袋を縛って保管する。
火曜日金曜日が燃えるごみの収集日なので、申し訳ないが
帰院の月曜日朝にゴミステーションのボックスに入れた


誰も見ていない。俺一人の部屋だ。
俺は飲んだのか?


飲んでいない。発想もなかった。

酒をやめようと決めた俺の決心は本物だ。
blogには実はその辺のことは詳しく書いていない。
飲酒事故で隔離部屋に入ったのは6月15日、出たのは19日。
その周辺は病院内部のことを色々書いていたんだが
例の看護師に「blogに病院のことを書くな!」と叫ばれ
結構削除したのだ。もったいなかった。100個位消した。


だが6月19日の段階で俺は完全に断つことを決断していた。

なのでたとえ自分の家で一人でいても飲むことはない。
本当に脳裏にも浮かばなかったんだ。ついでにタバコも。
一度本気で「こう」と決めたら何が何でもやり切るのが俺だ。

きっとその素養が良い方向に作用すると思う。

俺は入院中に制作していたwebのデータを外付けHDDから
呼び込んで、あらゆる制作作業を続けた。デザリングと違って
実に快適に進む。俺の住むマンションはネット回線無料だ。


二泊して月曜日の朝、病院に戻る。朝9時過ぎに出る。
帰院は午前11時までである。しかし外泊訓練が始まると
「戻ったその日、月曜日にはすでに『5日後には外泊』だ」
過ぎる時間の早さが違う。

俺は退院後を見据えて「ほくでん」へ連絡し、
ブレーカー問題を帰結すべく動く。
また、web作業の続きをスケジューリングする。
気持ちはどんどん退院後へと向き、気づけば退院まで
一か月を切った。