ネクスト杉山

余りに大きな犠牲を払ったが、ようやくアルコール依存症を乗り越えたドラマーの、明日への布石

508 面倒くさいとはどういうことか :3

この投稿は連続物の第三回です。

初回は以下
sugiyama-yuuichi.hatenablog.com


第二回がこちらです。

sugiyama-yuuichi.hatenablog.com


・・・と申し上げました通り、飲む以外のことは全部面倒くさく、
不都合なこと、不快なことがあれば全部人のせい、社会のせい。


そんなだもん、社会的落伍者になる
可能性が極めて高い。


じゃぁその入り口に漂う、アルコール依存症での入院患者は
果たしてどのような状況か
。人に寄るのはもちろんだが
俺が見て来た「ありがちな姿、現象、行動」をご案内。


退院の際は一定日数前に知らされる。まぁ8週間とかだったかな。

彼は何年も入院しており、社会復帰には時間がかかる。
そこで生活保護の受給を続け、単身向けアパートを借りる。
入院中に不動産屋さんと一緒に内検をし、都合の良い部屋を
借りる。契約し、初期費用を保護費から払う。その分は別に出る。

なおアパートは病院の近くに限定される。
通院とディケアのためだ。

退院前8週間は、毎週末「外泊訓練」が行われ、
土曜に病院を出て月曜日の朝に戻る。これを8回行う。
その間に生活必需品を揃える。「布団、テレビ、レンジ、
ガスコンロ、ストーブ」は別途保護費から支給される。
自分で小樽駅ドンキホーテなどに行って選び、申請だ。
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退院の際は全患者、医師、看護師がデイルームと言う集会所に
一堂に会し、セレモニーが行われる。院長から賞状をもらい、
全患者の寄せ書きが贈られる。それらを胸に、皆に向かって
決意表明のスピーチを行う。大きな拍手をもらい、
晴れて退院するのだ。


患者はアパートへ向かい、入院時の荷物をほどく。
とりあえずテレビをつけ、横になる。

・・・・・・・・・・・・

折角自由の身になった。もう酒を断って何か月も、
何年も経過してるんだから、気は確かなはず。


でも横になったまま、どうしたらよいのかわからない。
入院中は決まった時間の食事があった。今はだれも何も
してくれない。するとどうなるか。


生活保護費をもってスーパーかコンビニに行く。


弁当なりなんなり買ってくる。店には酒がある。
誰も見ていないし非合法じゃない。そして酒を買う。

その段階で、そんな店で毎度買っていたら保護費が底をつくと
分かりそうなものだが、わからないんだ。そう、彼は一定期間
酒を断ったというだけで、今もなお変わらず
アルコール依存症患者』なのである。
目の目に酒があれば
絶対に買って飲む。一口飲めばもう一瞬であの悪夢に逆戻りだ。

するとどうなるか。再飲酒からあっという間に元に戻り。
再入院となるのだ。早いものでは一日で戻って来る。


根本を乗り越えて自己完結しない以上、断酒などできない。
飲みたいなどと思ってる以上、依存症は治らないのだ。



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そして彼は