354 不都合の原因は劣等感だ
極端な言い方をするならば、
劣等感をごまかしたくて飲むんだ。
・・・
覚せい剤を使う。ギャンブルをする。
不要な買い物を続ける。
全部劣等感じゃないんだろうか。
俺を実例に出そう。
俺は生まれて間もなく祖父母の元に里子に出され、
三歳で両親のもとに戻ることになったらしい。
人格を形作る重要な3歳までの時期を俺は日高の浦河で
過ごしていた。そしていきなり豪徳寺である。
夫婦げんかの絶えなかった夫婦の元で育ち、
毎日母親の顔色を窺って育ってきた。第一の劣等感。
それは愛されなかったことだ。俺が求めた両親の愛は
得られることがなかった。又は感じることがなかった。
幼稚園の頃、TVでドラムセットを見て俺は心を奪われる。
幼稚園くらいだったと思う。その瞬間から俺はドラマーになると
決めていた。まぁ実際になったわけだ。
小学校の頃は地頭で何とか成績上位だったが
高学年になるにしたがって音楽やバンド、ドラムのことしか
考えていなかったので成績は惨憺たるものだった。
でも俺にとっては勉強どころじゃない。相変わらずの両親のもと。
俺が俺でいられるにはドラムのことをイメージしている時だ。
その先も色々あった、
父が勤務先の金を横領、それがばれて
自殺未遂で線路に飛び込もうとしたり。
俺が投げ飛ばして止めた。
第二に毒に満ちた家に育ったことがある。毎日辛かった。
幸せの概念がなかった。味わったっことがないんだから。
心から笑った記憶もない。怖くて痛くて悲しかった思いばかりだ。
これも劣等感を形成する重要な要素だろう。
そして当然、学歴はない。
最低レベルの公立高校卒業だ。
その代わり、狂ったように俺はドラムの練習を毎日やった。
それが許されるバイト環境を見つけ、勤務中も練習した。
(楽器メーカーが運営するスタジオスタッフだった)
その頃に後の妻と出会い、プロちしてのきっかけとなるバンドに
加入する。まぁ当初は俺が下手すぎて、バンドに泥を塗ったが
何とか歯を食いしばって在籍していた。
俺が加入したHMバンド、その前任ドラマーは湊君、もう誰が
どう見たってプロフェッショナルの技量とセンスを持つドラマーで
現在も日本の第一線で超一流ミュージシャンやシンガーの
レコーディングやツアーで大活躍している。
そんなスーパードラマーの後釜が「まともにドラムを始めて3年」の
俺だった。何一つできやしないが、LIVEは決まっている。
晴れの舞台のはずが、俺とバンドにとっては地獄のステージだった。
それが第4の劣等感だ。せっかく見つけた生きる道、
ドラムにおいて俺は最低最悪のスタートを切った。
※この項目、続きます
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