352 断酒一周年を迎えて、その3:最終回
俺の本当の再出発の瞬間を、過去ログに投稿してある。
sugiyama-yuuichi.hatenablog.com
その前には、わずか3日間で考え方が変わったことについて投稿した。
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一般閉鎖病棟に解放されたとき、もう俺は恐らく顔が違った。
生き方を決めたからだ。ドラマーに戻るんだ。
唯一生きている実感を得られた音楽現場に戻るんだ。
そして親の呪縛からも逃れよう。縁を切ろう。もう沢山だ。
いつもの病室に戻った俺は、
スマホで徹底的にドラムセットについて
調べ上げた。障害のある手足でも
どうにか勝負が出来るような
ドラムセットを、それこそ世界中探した。
その結果決定したのが
TAMA Cocktail Jam drum kitだ
デフォルトではクローズドハットとクラッシュ一枚だが、
このセットは座って叩くんだ。ノーマルなHHスタンドで
セットし、クラッシュもエフェクトもいくらでも拡張できる。
結果、実際にここまでになった。
実はこのドラムキットにはスポンサーがいる。
余りにも古いご縁があるギタリストがいる。
彼がこのドラムキットを買ってくれた。
正確に言うと「所有権は彼、使用者は俺」だ。
多分、俺に生き直して欲しかったんじゃないか。
無遠慮にも俺はそのお申し出を受けることにし、
退院二日後にスタジオに到着するよう手配願った。
俺はその日スタジオに赴き、開梱セッティングテストを行った。
さあこれから始まるんだという内なる興奮を禁じ得ない。
実際その数日後からCEDROCKのリハーサルが始まった。
さらに信じられないかもしれないし、
自助グループでも半信半疑みたいだが
俺は本当に飲酒欲求がない。
目の前でキンキンの生ビールを
グイグイやられても何ら影響は受けない。
俺には頑固なところがあり、一度決めたことは何が何でも
守り抜くところがある。まぁその「やめると決める」までが
大変なんだけど。今回ばかりは人生かかってるんだ。
ぜっちに守り抜いてやるんだ。そして生き抜いてやる。
三回に渡って「断酒一周年について」お届けしました。
明日からは「今、そしてこれから」について投稿しますので
今後ともよろしくお願いいたします。
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