322 決めたことは決めたんだ
俺は元来そのあたりは極めて頑固な自覚がある。
やるって決めたらやり切るんだ。
23歳から40歳まで務めた楽器メーカー勤務時代。
元々バッテリーのプラマイも知らなかった俺は
「せめて杉山が修理出来ればなぁ」と何度も言われた。
俺は自慢じゃないがそんな知識も技術も全然ない。
これは遠からず、やめなきゃならないか・・・
そう思っていた。
その後一年と待たず、俺はそのメーカーの製品の
9割はリペア出来るようになっていた。
それは「リペア出来るようになる」と決めたからだ。
その技術は今でも役に立っている。一生ものだ。
そう、俺は一度決めたことはやり切るんだった。
そんな感覚も忘れていた。俺が決めたこととは?
酒をやめることだ。
そのためには?
俺は堂々と自分を観ることが出来なければならない。
劣等感や絶望感がある自分を観たくないのが当前であり
それゆえ今まで酒に逃げてきたんだ。もう逃げないんだ。
そのために、自信をもって自分を観る必要がある。
自信を持つためには?
自信をもってできることをやる。それは何か。
どう考えても音楽、それもドラムしかない。
一度、もう叩けないということでB、Vo,AGで
「不呪」を結成、全曲自分で作詞作曲し、作品も残した。
画像は最初で最後のワンマンライブだ。
fujyu-official.bandcamp.com
これはこれで自信を持っている。良い曲だし良い演奏をしている。
なのでこのページを消そうとは思っていない。
だがやってもやってもドラマーじゃない。
今思うと、不呪の活動が途中で止まり、再び俺は
酒に逃げ、これまでで最恐の酒害に陥ったのは
やればやるほど劣等感を、孤独感を、恐怖を感じていたからだ。
だから俺は自信をもって叩く必要がある。
だが現実として末梢神経障害は容赦なく手足を襲う。
以前やっていたようなフルパワー、テクニック炸裂の
ドラミングは到底望めない。ならばどうするか?
カクテルドラムがひらめいたのはその頃だった。
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