359 昔の依存症病棟を予想する
それが割と簡単な環境だった。
◆ ベッドは金属製で緑のペンキがはがれて錆でいる
◆ 床はPタイルが半分くらいはがれ、
コンクリートがむき出し
◆ 窓は3㎝しか開かないのは分かるが、
ゴムパッキンが腐食、窓を閉めても隙間がある。
◆,部屋のドアは基本的に開け放しだ。
新生会は開け閉めする。蝶番が壊れかかっている。
◆ 閉鎖病棟なので外部との出入りは看護師詰め所を通り、
二重のk着を開けてもらうのだが、二か所とも
開け閉めするたびに壁全体がそのたび歪む。
後付けであることがすぐにわかる。
◆ トイレは大が2か所、小が3か所。
大は内一か所が和式である。個室のドアは薄く、
開閉のたびに全体がゆがむ。
◆ 風呂場は5人が限界。シャワーはない。
洗い場の目の前がシンクのようになってり、
お湯がたまっている。その湯で紙や体を洗い流す。
浴槽は3人が精いっぱいだ。
◆ 天井の灯りはところどころ色が違う、
点滅している個所がいくつかある、
とにかくどこもかしこも清潔感がない。
ご存じだろうか、ほんの30年くらい前までは「精神病院」と言う場所は
人権侵害の最たる場所だった。四肢の固定やベッドへの緊縛が当たり前だった。
そんな時代以前からやっていた病院だ。そこここに往時の面影があるんだ。
時が時なら我々だってそんな環境に押し込まれていたかもしれないんだ。
物の本によると、当時の精神病院は「一度入ったら出られない」とある。
病院側は「一度患者を入れたら、事故さえなければ問題化しないし、
国から金は出る。縛り付けておけ」というところらしい。
アル中と言う言葉が普通だったのは、ついこの前だ。
その時代にもしも俺が入院していたとしたら。
以下の暮らし~立派なマンションで好きな仕事をし、病院に通いながらも
依存症から回復している、こんな自分はあり得なかったかもしれないんだ。
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