ネクスト杉山

余りに大きな犠牲を払ったが、ようやくアルコール依存症を乗り越えたドラマーの、明日への布石

367 アルコール依存症になった理由

それは人の数だけあるだろう。
ここでは「普遍的な理由」を考える。
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俺の場合は解りやすい。ドラムを叩けなくなり、
伴ってあらゆる物事が立ち行かなくなった。

その上末梢神経障害からくる四肢の痺れ激痛、
同時に仕事も恐ろしい勢いで業績は急降下、
家族を養って行くことが出来なくなる。

飲んで酔っている間だけはそんな現実を
見ないで済んだ。考えずに済んだ。俺にとって
ドラムが全てだった。仕事も家族も。きっかけは
ドラムだった。学歴も乏しい俺が唯一誇れたのが
ドラミングただひとつだった。それが出来ない、
イコール俺の存在価値はない。生きる価値はない。

だから酔って前後不覚でいるしかなかった。


今は自分の障害に応じたドラムセットで
復帰し、本格活動直前である。




では「特に人生の躓きも挫折も見当たらない」
そんな人はどうなのか ?

実は最大多数はここに属する。
二十歳前後から飲み始め、人によっては二十代で
立派なアルコール依存症になってしまう。

酔って得られる多幸感、万能感が忘れられない。


いい気分ということだ。辛い仕事、嫌な上司、
頭に来る取引先、うまく行かない夫婦関係、
頭の痛い経済状況、問題の多い息子娘、
口うるさい義両親、だからこそ飲む。酔って忘れたい。
しかし間もなく飲むことさえも咎められる。

もう家族の目が届かないどこかで飲むしかない。
経済的に四六時中飲み屋にも行けない。
こうなると「コンビニで買って公園で飲む」まで
あっという間に陥る。
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アルコール依存症患者は「飲み方を自省出来ない」
もう歩けない、まともに会話も成りたたない、
街のどこかで倒れ、寝てしまう。通報搬送だ。
こうなるともう完全にアルコール依存症である。

だが、ここまで来ても当人は頑なに病院ヲ拒む。
家族も家族で、病気である認識を持つことが出来ず
ダメな旦那を憎み恨み家庭は壊れる。


そんな悲劇的結果がアルコール依存症患者の
96%を占めているのだ。


共通しているのは「生き辛さ」だ。
程度の問題ではない。
夫婦の不和に悩む人は、懲役囚よりはマシだなどと
誰が言えよう。
苦境に喘ぐ会社社長の悩みは、小学生のイジメよりも
重たいと言い切れるのか?

その人にとっての生き辛さは絶対なんだ。
死の淵から帰ってきた兵士も、虫歯一本でのたうち回る。


生き辛さがアルコールを招いている以上、
単に飲むのを我慢したって全く無意味だ。
生き辛さを変えなくては何も解決しない。


今まで感じなかった生きる楽しさを、嬉しさを、
感謝を、愛情を、笑顔を、幸せを心に充填出来たななら。

もう酔って逃げなくてもいいんだ。

アルコール依存症を治す、イコール精神を幸せにする。
そこにつきると、経験者の俺は思う。




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