404 酒と共にやめたもの
酒を断ったのは昨年6月19日のことだ。
自助グループ的には、退院してからの断酒期間を
カウントとするらしいが、知ったことではない。
俺が酒をやめた日が断酒スタートだ。
◆同時にやめたのがタバコだ。
自分でも不思議なんだが、酒をやめると決めた正にその日から
タバコを吸いたいと思えなくなった。まだ数本残っていた
タバコの箱を、喫煙所で患者仲間にあげた。何のストレスもなく。
その日から全く吸っていない。吸いたいとも思わない。
喫煙者に目の前で吸われても特に抵抗はない。断酒会がそう。
なお、タバコは飲酒を誘発するらしい。
◆好きだったはずの炭酸飲料
ゼロコーラなど、かなり好きだった。かつては切らせたことがない。
だが入院期間中、共用冷蔵庫に保管する問題がある。
まぁ盗まれることもしょっちゅう発生していたんだが、それよりも
炭酸が抜けてしまうのが嫌だった。2リットルのペットボトルを
数日かけて消費する間に、すっかり抜けてしまうのが嫌で
直ぐにお茶に買えた。緑茶は病院の売店で300円、病院目の前、
スーパーアークスでは80円だ。俺は迷わずアークスでお茶を買って
三食のお供で飲んでいた。その内それが普通となり、自然に炭酸を
欲することがなくなった。同時に、アルコール依存症の専門書で
「炭酸飲料がアルコールを誘発する」と読むに及んで、ますます
炭酸飲料から遠ざかった。
◆だらしない暮らし
俺は例えば仕事デスク回りなど、書類だらけだったし、
楽器のリペアデスクも工具やパーツであふれかえっていた。
片付けるのが下手だったのか、片付ける気がなかったのか
今はもうわからない。
現在、玄関・靴箱・キッチン・居間、それぞれに専用の消臭剤を置き
靴のスプレーやソファーのファブリーズを揃え、書類は使わなくなったら
即座に新聞ストッカーまたはシュレッダーにかける。
段ボールや雑紙も収集日を控え、即座に捨てる。
トイレはとりわけ清潔に、素手で磨き上げる。
キッチンもシンクに汚れ物を入れっぱなしなどありえない。
調理しながら洗い物も片づける。調理中もクッキングテーブルを拭く。
洗い物カゴの食器や調理器具は早々に水気を切り、所定の場所にしまう。
ベッドは起床と同時に寝具をピシッと伸ばし、窓を開けて空気を入れ替える。
多分心が整っているから部屋も整うんだと思う
酒害中の寝床周りなど本当にひどかった。
惨めでダメな自分なんだと思っていたので、その通りの暮らしが
居心地良かったんだろう。今では考えられない。
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