413 病気を治す、それは症状の緩和ではない
ケガはまだわかる。切ったら止血、消毒、包帯か。
問題は病気だ。
風邪をひいた。そこで病院に行って解熱剤もらったり
風の諸症状を和らげる薬をもらったって何にもならない。
なぜ風邪などひいたかの問題だ。
食生活。栄養バランス。体温低下。ウイルス性細菌。
原因は無数にあると思うが、細菌でもない限り、原因を
探ってそこを解決しなければならないと思う。
風邪ひきやすいやつは四六時中風邪をひいている。
原因があるはずだ。そこをクリアするんだ。
アルコール依存症の場合、入院して学び、退院して自助グループで
学び合い、体験談を語り合う。
だがもしも当人が酒を「我慢」していたら、
時間の問題で飲む。下手したらその日に。
酔わなきゃいられない理由があるはずだ。そこをしっかりと見るんだ。
見たくないし考えたくない、自覚したくないし認識したくないだろう。
だから酔うんだ。その時だけは「見たくない現実を見ないでいられる」から。
それを繰り返し、耐性が出来て酒量が増え、仕事も家族も信頼もなくして
一人寂しく死んでゆくか、鬱を呼び込み自死する。実に多い例だ。
避けるためには、当人が見たくない、
認めたくない、自覚したくないことを
真正面から受け入れる必要がある。
抱えた劣等感をまず認めるんだ。
弱くて寂しくて逃げたくて実際逃げて、
酒に頼るしかない事実を見る。
そしてそこに立ち向かうんだ。それが本当の治療じゃないか。
アダルトチルドレンにありがちな、（俺もそうだった）
出来ない自分を責めたりする意味はない。
弱い自分を、情けない自分を受け入れるんだ。弱音を吐け。
泣き言を言え。自分を開いてしまえ。何を蓋してるんだ。
あんたが酔うには理由があるんだ。
その理由を蹴散らしてしまえ。
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