ネクスト杉山

余りに大きな犠牲を払ったが、ようやくアルコール依存症を乗り越えたドラマーの、明日への布石

考えてみればこの事態って

一昨年からのコロナ禍による変化。

人と会わず、外出を控え、外食も控え、
ステイホームで、不要不急の外出禁止。

アルコール依存症患者の退院後と似ている。

2020年5月25日から10月1日までの
入院期間中は70人に1台のTVでしか
社会情勢が分からなかった。

と言うよりも、精神病院に入院していると
余り社会のことをわかろうと思わない。
こっちは隔絶され、置いて行かれてるわけで、
生産性あふれる社会の現状を知ることは
そうじゃない自分の哀れさ、惨めさを
わざわざ体感することになるから。

退院してすぐの頃はTVがなかった。
ネットとyoutubeばかりをかけて孤独を
ごまかしていたんだ。退院直後の孤独感、
疎外感、劣等感は本当にすごかったから。

やがてもともと家族で使っていた42型のTVが
俺の部屋で使うことになって運ばれてきた。
どれだけ助かったことか。毎日ずっとonだった。

今でこそ何とかマイナスの心境には打ち勝ち、
あるべき姿に向かって驀進しているものの、
退院直後はつらかった。が、ほとんどの市民は
多かれ少なかれ似たような側面があるように思う。

今の大学2年生なんて、誰とも会わない人もいる。
2年間も!気の毒だし、気持ちがわかるだけに
お互い乗り越えようって思うんだ。