ネクスト杉山

余りに大きな犠牲を払ったが、ようやくアルコール依存症を乗り越えたドラマーの、明日への布石

302 作った料理を食べてくれる人

そんな人がいるなら、とっても大切にしましょう。
幸せの中でもかなり上位に来るのが、食べてくれた
人の美味しい笑顔じゃないかなと思うんです。


俺は料理が好きなので、元妻や息子によく作りました。
元妻の場合は、極力私が料理などしないで済むようにと言う
思いからか、体調が悪い時くらいしか作れませんでした。

風邪で寝込んでいた時に作った鍋焼きうどんを
すごくおいしそうに食べてくれたのが嬉しかった。


まだ幼かった息子には色々なものを作った。
いつもおいしいおいしいと、喜んでくれた。それはそのまま
俺自身の喜びでもあったんだ。

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酒にやられていた頃、おれはよく帰宅直前に「帰れない」
「事務所に泊まる」などとやっていた。ほとんどが飲みだ。

いつでも俺のため、家族のために一生懸命毎日考えて
料理してくれていたんだ。そんな心を思うことなく俺は
ただただ酒におぼれていた。元妻は何度がっかりしたことだろう。
何度悲しませたことだろう。

気が付くのが余りに遅かった。

だから俺、独り暮らしでの料理は、あたかも
「誰かにふるまう」
「家族のために作る」

・・・そんな気持ちで作っているんだ。

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だから、独り暮らしなんだから食えりゃいいのに
見た目も色合いなどを考えて盛り付けている。
俺が俺に対してもてなす気持ちで作っている。