ネクスト杉山

余りに大きな犠牲を払ったが、ようやくアルコール依存症を乗り越えたドラマーの、明日への布石

306 誤解が当然だ

ここに一人の男がいたとしよう。

彼は毎日欠かさず酒を飲む。
しかも昼酒どころか、目覚めると真っ先にやることは
酒を飲むことだ。失業しており、体調が悪いことから
自営業の仕事以外では病院しか行かない。

食事らしい食事はあまり摂っていない。
飲んでいると空腹感が感じられないんだ。


酒がなくなると近所のコンビニに買いに行く。
ここのところ大概は9%のストロングだ。

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500mlで最低で3本、場合によっては5本飲む。
4本目あたりから足がふらつきだし、真っすぐには
歩けなくなる。何もない路上で転倒したりする。

やがて自分がどこにいるのかわからなくなり、
大声で何かわめきながら街を歩き、歩道の段差で
転倒、頭を打ち動けなくなる。意識はあるようだ。


親切なご近所の方が警察に連絡してくれ、
男はパトカーで自宅まで搬送された。

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こんなことを毎日やってるやつに対して、
「病気なんだから仕方がない、早く病院に」
などと考える人がどれくらいいるか。

全大人の1%もいるか?



なお、例として挙げた「男」とは、過去の俺だ。

俺は専門の病院に入院し、専門家の治療を今も受け、
お陰で飲むことなく間もなく一年を迎える。
当然知識も蓄積されるので、アルコール依存症とは
病気であって、自力では決して治せないこと、
脳の疾患であり、だらしないとか何とかって言う
意志や決意なんて何の関係もないということがわかる。

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元一流芸能人らの酒に絡むニュースを見聞するたびに
早く専門家の門を叩け、あんたは病気なんだと思う。
当人が酔って犯してしまった罪は償わねばなるまい。
しかし悪いのは酒でも当人でもない。

病気が悪いんだ。

言い逃れでも何でもない。ただの事実だ。
だが、その認識を世間一般にと思ったって無理だ。
アルコール依存症患者はその誤解や偏見を
当然のこととして受け入れなければならない。

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