340 精神状態が、部屋に服に顔に出る
そりゃそうだ。
「俺はダメなやつなんだ」と思っているのであれば・・・
「ダメな部屋」
脱いだ服はそのまま、そもそも着替えもしない、インスタント食品の残骸や割りばし、包み紙が床に散乱し、キッチンは虫が湧きシンクは汚れ物で山になっており、冷蔵庫はしばらく開けていない。寝床の面積分だけが平らだ。
「ダメな服」
人の目なんて概念がそもそもない。寝ていた時のままスェットなどでコンビニに行く。洗濯をしていないので遠目からも不潔さが伝わ宇。袖口も襟元も伸び切っている。爪先は真っ黒であり財布は尻ポケットの形に歪んでいる。
「ダメな顔」
ひげをそらない。そっても適当なのであごや喉周辺はそり残しだらけだ。もみあげ部分は産毛が伸び放題であり吹き出物などが絶えない。恐らくしっかり洗ってないのか、目の周囲は遺物が付着し、瞼が開かずに額、眉で目を開けようとする。
なんてなところだろうか。
だって自分で自分をダメだと思ってるんだから、
そう思った通りの行動様式にしないと居心地悪い。
ダメなんだからダメな人間にならないといけないと。
そこに酒が加わわる。しかも寝ている時間以外は
全て飲んでいる。そりゃ部屋や身辺をきれいになんて
思う訳がない。発想がない。飲めりゃいいんだから。
つまり飲めないということは一大事なんだ。
俺もそうだった。
だからその頃は下はスェット、上はトレーナーで
雪かき用のジャンパーで長靴、そんな恰好で飲み会に
参加していた。信じられないが事実だ。
今、多分「カッコつけ、おしゃれ」と思われていると
感じる。実際俺はミュージシャンだ。カッコ悪いのは
許されない。アクセサリーや靴、色合い、組み合わせを
考えて外出する。服の数ではなく、ミュージシャンとして
らしいスタイルは確立しているので楽ではある。
部屋にも出ている。俺は電源やLANなどのコード類が
目に入ることを好まない。すべてモーリングして隠す。
マンションの角部屋なので二方向に窓がある。
ピカピカに磨いてある。雨の水跡など一切ない。
シンクに汚れ物は絶対にない。料理しながら手が空けば
洗いものを片付ける。たまに料理が出来上がったら
洗い物はゼロと言う場合もある。
自画自賛するが、精神状態って全部に出ると思う。
本音の部分、悲しさや寂しさ、孤独感はある。
でも前と違うのは、そこに埋もれていないということだ。
酒の力を借りる必要もとうになくなっている。
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