419 飲酒、酔う。それは幸せなことなのか
普通に考えたら、気の合う仲間と席を囲み、
好きな酒を飲みながら愉しい際があり、
美味しいアテがある。これは幸せなことだろう。
俺もそんな席が大好きだった。
なのにどうして時間を経るにしたがって
酒が人生を壊して行くのか。たったひとつ。
酒量をコントロール出来なくなったからだ。
なかなか一般の皆さんには理解してもらいにくいことだと思う。
「自分の意志を強く持てば」
「それは気持ちの問題だ」
「だらしないだけのことだ」
残念だがいずれも全く見当違いなのだ。
アルコール依存症とは病気である。
自分の意志?そんなもの全く通用しないんだ。
依存症患者が悪いんじゃないんだ。病気が悪いんだ。
と、いくら言っても、例えば飲酒し泥酔し警察のお世話になる
場面を見ると、だらしないダメな人間として認識するだろう。
飲酒運転も、乱暴も、DVも、すべて忌まわしいことではあるが
アルコール依存症になってしまうとそんな最悪の行動も
自分では止められないんだ。コントロールできないんだ。
だから精神病院で治療医せねばならない。
予想されるアルコール依存症患者200万人の内
病院にかかったり入院したりするのは4%前後と言われる。
96%のアルコール依存症患者が今日も家族を泣かせ、
人に迷惑をかけ、警察や救急車のお世話になっている。
何をやるにしても最初の一歩が一番大変だ。
アルコール依存症からの回復、その最初の一歩は
「自分はアルコール依存症と言う病気なんだ」と
認識することなんだ。・・・が、当初は絶対に認めない。
「否認の病気」とよ呼ばれる所以だ。
俺はアルコール依存症じゃない
家族は何もわかっちゃいない
精神科医なんてインチキなヤブ医者だ
酒なんていつでも止められる
そう言って憚らない。いずれも間違っており、勘違いしているのだが
本人は大まじめにそう思い込んでいる。この認識をひっくり返すのが
一番難しい。逆に、そこさえクリア出来たら、その後はそれほど
苦労はしない。まぁそれでも再飲酒、再入院する患者が大半だが。
それほど断酒は難しい。
だが、心さえ決めてしまえば実に容易だ。
依存症は心の病気なんだ。だから心にあり方を
変えることが出来たなら、依存症から回復できる。
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