502 依存症への偏見
これはあって当然だと思う。
アルコールならば、病気とは誰一人夢にも思わず
「飲んだくれている人間のクズ」という認識が
大勢を占めるのではないか。少なくとも軽蔑されるだろう。
飲む前の俺だってそう感じていた。
そういう一般の良き市民の皆様に「違う、これは病気だ」とか
言ったって何も生まれやしない。病気なんだからその分を
割り引いて考えてくれと、勝手なことを言ってるようなもんだ。
自助グループの皆さんは当然入院など一通りこなしてきてる。
知識もあるわけで、誰もメンバーをクズなどと思っていない。
病気だということをよくわかってるので。
しかし、入院や自助グループに属しているアルコール依存症患者は
潜在患者総数の3%前後と吹奏されている。
と言うことは国民の中で「アルコール依存症は病気だ」と
分かっている人は、いいところ4%～5%程度じゃないか？
（患者の家族がいるので、患者本人よりパーセンテージは増える）
有名人などがアルコールに起因する不始末や犯罪を犯すと
訳知り顔のコメンテーターは「大人の責任」だの
「有名人としての自覚」だの、まるで中身のない正しい話を
繰り広げる。あれにはうんざりする。お前らがモノを知らずに
分かったようなことを言うから視聴者だってそう思うんだ。
俺はアルコール依存症になり、今乗り越えているが、
あれから「正しい話」をする人が嫌いになった。
誰にでも言える正しい話って、何ら響かない。
その通りですが、それが何か？
わざわざ「響きませんよ」とか言わないけどね。
かみ合う必要も感じないので無視する。おーはいはい。
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