501 飲まない自分が自然だった

飲んでいる頃が不自然だったってこと。

必要性のない我慢や意地、辛抱を続け、
不安や弱音をずっと隠して生きて来た。

ドラムを叩けなくなった自分への悲しみや痛みを
誰にも言えなかった。それどころか逆に

「全然大丈夫、次に行こう」

などと、「その時は本気で」思っていたし伝えていた。

孤独感と自己否定だ。自分の価値をゼロと認識し
決めつけ、生きて行く毎日はそのままだと地獄だ。
だらか酔うことに逃げた。

酔っていれば「生きる価値のない自分」を考えずにいられる、
酔っていればダメな自分を、いなくてもいい自分を
感じないでいられる。劣等感が消える。自己否定が消える。

俺が酔わねばならなかった理由はそこにある。

さて、今俺は飲んでいない。
なぜ断酒に成功したのかは以下に記述している。
sugiyama-yuuichi.hatenablog.com

すると、しばらく経ってから気づいたのだが、全部逆になっていた、
一つ一つ挙げて行こう。赤い車体の部分だ。それを青にする。

- 我慢や意地、辛抱を放棄し、
不安や弱音は人に歌えたり相談しよう。

誰にでも伝えられるようになった。

- 孤独感な唯一元妻に対して抱く。
だが自己肯定だ。自分の価値は果てしないと認識し
自分勝手にドラマーとして堂々立ちあがることを決めつけた。

- 酔っていなければ「自分が生きる価値」を考えられる、
酔っていなければ素晴らしい自分を、かけがえない自分を
感じられる。劣等感はなく。自己肯定が深まる。

飲んだ空き缶を枕元に転がしていた俺は今、
帰宅するとブーツをきれいに拭いて消臭スプレーして
靴箱に格納する、

手を洗ったら着替え、カバンの中身を所定の位置に戻し
気が付いたら拭き掃除、床磨き、ゴミの分別、消臭作業だ。

こんなに清潔な居住空間は結婚前以来だ。当時はそんなに
飲んでなかったからじゃないか？いい事ばかりなんだ。
飲まないって言うことは。

ネクスト杉山