506 面倒くさいとはどういうことか
アルコール依存症患者は、飲むことに関しては
恐るべき努力家だ。例え猛吹雪だろうと酒を買うためなら
多少遠くても何らためらうことなくコンビニへ向かう。
借金だらけでどうしょもなくなっても、不思議と何らかの
手段で金を作って酒を買う。患者によっては置き引き、
万引きなど犯罪に至る。そこにためらいはない。
そして、飲む以外のことは面倒だ。
だからアルコール依存症者の部屋は空き缶であふれ、
つまみの袋や容器などが床に散らばる。
たかが一個の空き缶を「捨てる」、それが面倒くさい。
なので手の届く範囲に全て置くんだ。枕元、ベッドサイド、
とにかく平均してテーブルにはもう隙間がなく、
床にゴミが溢れて行く。刻一刻と。
単なる酒好きと依存症は飲み方が違う。結果が違う。
自分をなくしたり、腰が抜けて歩けなくなったり、
路上で寝込んでしまったりすることは、普通はないのだ。
依存症になると、今書いたような段階にまで至るのが
毎日と言っていい。
これ、家族にとっては地獄だろう。
俺だって当時はそうだった。一度外出したら帰宅できず
パトカーや救急車で搬送されることが本当に多かった。
もう誰がどう見たって異常だ。おかしい。
でも本人は飲むことしか頭にない。他のことは面倒くさい。
今回書いてるのは「飲むこと以外面倒くさい」を述べている。
その状態、実は睡眠時間以外、すべての場面に影響する。
※この項目続きます
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