自己主張が出来ない
そう育ってしまった。
喜怒哀楽を出すことを厳しく禁止されていた。
特に「喜」だ。嬉しい、楽しい、その感情だけは
絶対に出すなと。出した時には殴られ蹴られた。
運動会の徒競走で一等になっても笑ってはならない。
遠足で友だちと遊んでいる時も笑顔は禁止だ。
その理由は「恥ずかしい」から。
何を楽しそうにしてるんだ。何を喜んでいるんだ。
恥ずかしい、恥ずかしい、恥を知れ。
そう言われては殴られ、蹴られた。
服に火をつけられたこともあった。
俺は自分が思うこと、感じることに蓋をするようになり
そのまま大人になった。その裏返しが自信満々の態度だ。
俺に任せろってな姿勢だ。
唯一そうじゃなかった、俺自身の心の叫びが
ドラムでありロックだったんだ。
一度、俺は死んだ。
その分、自分を殺した自分はもういない。
誰にも何も遠慮せず、高飛車に生きてやる。