ネクスト杉山

余りに大きな犠牲を払ったが、ようやくアルコール依存症を乗り越えたドラマーの、明日への布石

偏見は仕方がないが

今現在のアルコール依存症患者への世間の目である。




- だらしない、なってない


- 意志が弱い


- ダメ人間


- 責任感がない


- 底辺。人間の屑




・・・そんなあたりになるだろうか。
酒が元で問題を起こした有名人への厳しい声がそのままだ。



誰もがなりたくてなったんじゃない。
これは依存症と言う病気だ。
病気なんだ。もう一人じゃ
アルコールをコントロールできない。
分かるかな、自分の意志なんかじゃ
絶対に調整できない。


精神の病気なんだ。
脳の病気なんだ。


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本人も周囲も「病気である」認識がないままに
生きている。そこには壊れる人間関係や家庭がある。
その数がとんでもないことになっているんだ。(男女合算)


  • 多量飲酒者 1,930万人
  • リスクの高い飲酒者 1,036万人
  • 問題飲酒者 593万人

特定非営利活動法人ASK webサイトより>>www.ask.or.jp



2019年のデータと言うことらしい。

予備軍から立派な患者まで、ざっと4000万人だ。
とんでもない数字だ。そしてさらに深刻なのは
「クリニック・病院への通院/入院」に至る人数が
アルコール依存症生涯経験者107万人の内、4%程度と言う
現実だと思う。俺もそこに、4%に含まれている。

一流国立大学入試並みのパーセンテージをクリアして
俺たちは日々を生きているんだ。頑張ってるじゃないか。

逆に言えば96%
=ほぼ全員が病気であることを知らず
認めず、そして必ず周囲を
巻き込んで悪化する一方なんだ、


俺は辛うじてそうならずに、踏みとどまることが出来た。
多くの犠牲を払ったし、今もなお孤独感にやられる。
でも生きている。生きがいも取り戻した。


俺はこれからなんだ。ネクスト杉山。