386 最後の贈り物
・・・だったんだと思う。
俺への最後の贈り物。
俺と言う純粋な一人の人間のために、何が一番良いのか。
それは、まず病気を治すこと。治療を邪魔するものは
すべて排除してあげよう。そう考えてくれたと思う。
長期入院治療が必要なので、働けない。
ならばどういう国の保護があるのか、
全て調べて手続きをしてくれた。
俺が回復するためには、こうするしかなかったんだ。
彼女は自分の損得や都合を一切考えることなく
ただただ俺が良くなることだけを考えてくれた。
そのために必要だったのが離婚だった。
彼女は寂しかったり孤独だったりしていないか、
気になって仕方がない。だが俺からアクセスすることは
出来ない。それって単に俺の甘え、俺の都合だからだ。
きっと俺は、ずっと思い続けるんだろう。
寂しいし孤独感が消えない。でも良くなるから。
絶対に何もかも良くなる、良くする。
その結果なんてわからないし、何があろうと受け入れる。
そんな思いを持ったまま、明日はリハーサルだ。
いつか、俺のドラムを聴いてくれるその日を思う。
そんな思いで、俺はドラムセットに向かっている。
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